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ibaibabaibaiのサイエンスブログ

サイエンス中心の予定ですが,何を書くかわかりません.統計とかの話はこっちに書くつもり. https://sites.google.com/site/iwanamidatascience/memberspages/ibayukito  ツイッターは@ibaibabaibai

トークイベントのお知らせ

岩波データサイエンストークイベント 5/30(月)19:00
https://www.shosen.co.jp/event/33704/

ナンプレと魔方陣 ― 解いたり作ったり数えたり
ナンプレの達人と物理学徒のコラボでお送りします

DS2執筆者紹介 (とん,福島孝治,他)
森西亨太 ナンプレ早解きの妙技披露
渡辺宙志 講演 「スパコンで力任せに数独の難しい問題を作る」
北島顕正 講演 「稀な事象のサンプリングと魔方陣

もう日が迫っていますが,参加人数にはゆとりがあるそうで,当日参加も可能な見込みです.当日午後でもよいので,グランデさんに電話でご一報くださるとありがたいです.

もともとは「岩波データサイエンス2(DS2)」
岩波データサイエンス
の関連イベントですが,本を持ってなくても全然OK.当日1500円で購入できますが,今回のイベント関連はいわば第2特集で,本来の特集は「統計的自然言語処理」です.

まず冒頭は「数独名人」の方が早解きを披露.数独を計算機で作るほうの達人の「とん」さんも当日いらっしゃいます.

そのあとが,渡辺さんの「数独マルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC)で作る」話.「指定したアルゴリズムで解きにくい」ことを目的関数にしてレプリカ交換モンテカルロ法で最適化.計算負荷が高いですが,すごく普遍性のある話です.アルゴリズムの選び方で「人間が解きにくい」がうまく表現できるかが決まるという苦心談に注目.

次の北島さんの話はいろいろな大きさの魔方陣の数を乱数を使った方法で推定する話.「魔方陣である」ことを拘束条件にして,やはりMCMCの一種であるマルチカノニカル法でサンプル生成→個数推定します.ここで,拘束条件をソフト化して,確率測度に配慮しながらマルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC)を使うという手法はものすごく普遍性があります.

ランダムに作成した表は少し大きくなると魔方陣になる可能性はほとんどない(宇宙の原子の数分の1より小さいはず)ので,そんなものを公平に作り出すことができるとはとても思えないのですが,それができるようにみえるという不思議.

ひと昔前の複雑系とかで「これほど沢山の解の中から最適なものが選べるはずはありませんね」とかよく言っていて,まあそれは意味によるよねえ・・と思っていたわけですが,そのあたりに興味のある方もどうぞ.

機械学習や自動設計,ランダム離散構造,レアイベントの確率評価への応用に興味のある方もどうぞ.数独や魔方陣の先にあるそうした世界が仄かに垣間見れるはず?

当日はちょっと変わったMCMCとその応用の専門家(福島,渡辺,北島,の各氏,そして私)が顔を揃える珍しい機会ですし,数独のほうも,作るほうの達人と解くほうの達人が両方来ます.

(おまけ)
自分の10年前の招待講演(専門家向き)
Applications of extended ensemble Monte Carlo | Isaac Newton Institute for Mathematical Sciences