2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧
お仕事のほうの記事がウェブに出ました.気候変動リスク情報創生プログラム:響き合う人とデータ―統数研プロジェクト:統計数理研究所取材記事といっても内部で作成した広報資料です. 私は他の3人と違って実行部隊ではないですが,少しだけアイディアを出…
動的平衡 福岡伸一の「動的平衡」という本が話題になったのは,もうだいぶ前のような気がする.「あれ~なんかおかしいなあ,動的平衡って別に生物に限らない筈だよねー」とか思ってるうちにブームになり,「文句いおうかどうしようか」と空気を読んでいるう…
続編です 前回「平方根の日付変更線」の続編である.こんどの話には元ネタがあるが,それは後で紹介する.ただし「ニュートン法で解析接続する」「それをマウスでカチカチ実演する」というあたりはオリジナルである. こんどは5次方程式 前回は平方根,すな…
複素数をなめたらあかんで 複素関数論のテキストを持って歩いていたら,情報系の研究者に「複素数って何に役立つんですか」みたいなことを聞かれた.心外である.2重に間違っているではないか. まず,複素数は役に立つ.たとえば,量子力学以降の自然記述…
少し前から創生プロジェクトという未来の気候の予測に関する巨大プロジェクトの隅のスミにいる.メンバーはほぼ全員が気象とか防災の専門家だが,試しに統計科学の人もいれてみようということで,私の属している研究所から4人だけはいっている.気象の人たち…
専門性の高い方からと思われるブックマークのコメントに>正常に畳まれかかった蛋白質が、凝集体の端に引っかかって解かれながらくっついて一部になっていくイメージで、「自己増殖」とか「感染」とかいう感じではない。シート状に畳む方が互いにくっつき易…
そういえば「雨の日は傘を回そう」の答を書くのを忘れていた.傘を離れた雨粒は図のCの方向,すなわち接線方向の前方に飛ぶのである.「力の働かない物体の速度は一定」というニュートンの法則の通りである.もちろん空気の抵抗はあるが,それは理想的なCと…
はじめはプリオンなんて信じなかった.だって話が出来過ぎではないか.たんぱく質の1次元配列は同じでも,その折りたたみの形状が複数ある.みんながAという折りたたみ方をしているときに,それよりちょっとだけ安定なBという形状のものを入れると,それが…