春を探しに行ってマメヅタを観察してきた(番外編)
ちょっと息抜きに,2月なかばに行った小旅行の話など.アニメだと,番外編の次の回はひときわ激しい戦闘シーンと決まっていますが・・ 頑張ります.
早春の温泉町をぶらぶら
湯河原の老舗のひとつ伊藤屋さんの早咲きの桜.
つい熱中して撮っていたら,中から人が出てきたwww ご親切にゆっくり撮っていいとおっしゃってくれました.ひえーすいません.
うーむ,これは非存在廃墟ですね.
植物観察
湯河原の温泉街にある万葉公園は,渓の流れに沿っていて,足湯とかもあり,夏は蛍の名所らしいです.いまは寒いぞ.
今回のメインは湿った岩にくっついているこの植物.いかにもあちこちにありそうで,雑草度の高い感じですが,都会ではあまり見かけない気もします.
ひまなのでじっくりと観察.上の写真の葉っぱは小さい丸い形ですが,それ以外にひょろ長いのがまじっている模様.
私は「これは同一の植物の葉である」という画期的な説を提唱.しかし,連れは「違うじゃろ」という意見.
思いっきりはがして眺めればすぐわかりそうですが,なにか研究しているとか一生の趣味だとかいうわけでなく,タダの通りすがりの者なので,それは憚られます.
そこでさらに観察.丸い葉と長い葉が並列に並ぶ箇所を発見.これはもう確実だな.しかし連れは「いや,ちょっと待て早まるな」と.
別の植物の茎が2重に平行に走っているので騙されているのだと.確かにこの箇所はそうも見えるが・・ いや,それは関西人の考えで,阪急と阪神の関係と勘違いしているぞ.
結局,動かぬ証拠が.
さらなる証拠.浮いてるところをそっとはがす.
かくして私の説は実証されたのであります.やったー.
あとで調べてみると,この植物はシダの一種の「マメヅタ」でした.シダというとあの特有の葉っぱを思い浮かべるのですが,あれは「複葉」のシダで,こういう「単葉」タイプも結構普通にあるのですね.
それで丸いのが光合成専用の「栄養葉」,ひょろ長いのが胞子をつける「胞子葉」とのこと.こういう分業するタイプの代表例みたいです.